化粧品と医薬部外品の名称の決め方法案まとめ
化粧品と医薬部外品の名称とは 化粧品には製品の名称とニックネームのふたつあることは知っていますか??今回は化粧品製造販売届出に必要な名称についてご紹介します 化粧品等の名称の表現の原則 化粧品等の名称について広告する場合、原則として、医薬品医療機器等法第14条の規定に基づ く承認を受けた又は法14条の9に基づく製造販売の届出を行った販売名以外の名称を使用しな いものとする。 【関連法令等】 医薬品等適正広告基準 1 化粧品適正広告ガイドラインより引用 販売名の略称又は愛称を使用する場合 1 化粧品等の販売名についての表現に当たっては、広告の前後の関係から総合的にみて、 その同一性を誤認させるおそれがない場合において、販売名の略称又は愛称を使用す ることは差し支えない。 【関連法令等】 「医薬品等適正広告基準について」 (昭和55年10月9日薬監第121号 厚生省薬務局監視指導課長通知) 2 略称又は愛称だけで、広告の前後の関係等から総合的にみて化粧品等の同一性を誤認 させるおそれがある場合は、販売名を記載すること。 3 略称又は愛称については、原則として販売名に使用できないものは略称又は愛称にも 使用しないこと。 化粧品適正広告ガイドラインより引用 化粧品の販売名 化粧品の販売名の略称又は愛称として使用できない名称 原則として名称(販売名)に使用できないものは略称又は愛称にも使用できないことになっ ているので、下記に注意すること。 〔化粧品の場合〕 1 既存の医薬品及び医薬部外品と同一の名称は用いないこと。 2 虚偽・誇大な名称あるいは誤解を招くおそれのある名称は用いないこと。 3 配合されている成分のうち、特定の成分名称を名称に用いないこと。 4 ローマ字のみの名称は用いないこと。 5 アルファベット、数字、記号等はできるだけ少なくすること。 6 剤型と異なる名称を用いないこと。 7 他社が商標権を有することが明白な名称を用いないこと。 8 化粧品の表示に関する公正競争規約に抵触するものを用いないこと。 9 医薬品又は医薬部外品とまぎらわしい名称を用いないこと(例えば、○○薬、薬用○○、漢方○○、メディカル○○、○○剤、アトピー○○、ニキビ○○、アレ ルギー○○、パックで「○○ハップ」等)。 【関連法令等】 「改正薬事法の施行に伴う製造販売の承認を要しない医薬品等の取扱い等に ついて」「1製造販売届の記載に関する留意事項について」 (平成17年3月31日 薬食審査発第0331015号 厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知)より抜粋 製品の販売名(色調又は香調を表す部分を除く販売名が同じであり、色調又は香調以外の性状が著しく変わらない場合(以下「シリーズ商品」という。) を1製品として届け出る場合は、色番号、色名、香名等の色又は香りの識別 に関する部分を除くものをいう。)を記載すること。 異なった処方の製品に同一の販売名は使用しないこと(ただし、シリーズ 商品は除く) 性状が著しく異ならない範囲での配合成分の増減等について は、製造販売上又は使用上の混乱が生じないならば、同一販売名を使用して も差し支えないこと。 改正薬事法の施行に伴う製造販売の承認を要しない医薬品等の取扱い等について 薬食審査発第0331015号 平成17年3月31日 配合成分の名称を販売名に用いることができる化粧品 第15条 規約第7条の規定により配合成分の名称を販売名に使用できる場合は、次に掲げるとおりとする。 (1) 香水、オーデコロン等の香りを主目的とするものに香料名を用いる場合 (2) 口紅、爪化粧品等の色調を主目的とするものに色調名をあらわす名称を用いる場合 (3) 香料を配合成分とするものに当該香料名を用いる場合。ただし、当該香料を配合成分として用いていることを、当該化粧品の販売名を表示している箇所に併記しなければならない。 例、レモン香料配合 (4) 配合成分の配合量が次の基準に達するものに当該配合成分名を用いる場合 ア オリーブ油が90%以上又は椿油が95%以上配合されている化粧品について、「オリーブ油」又は「椿油」の文言を販売名に用いる場合 イ オリーブ油、椿油を次の基準に適合するよう配合されている化粧品であって、「オリーブ乳液」「椿香油」等の名称を販売名に用いる場合 (ア) 乳液、クリーム等のように乳化された化粧品の場合、当該配合成分が当該化粧品の全成分のうち、水分を除く成分の5%以上を配合したもの (イ) 香油等のように油状の化粧品の場合、当該配合成分を10%以上配合したもの (5) 配合成分の名称を販売名に用いても、当該化粧品の効能効果について、一般消費者に誤認されるおそれがないものとして公正取引協議会が認めたもの 公正競争規約 医薬部外品の販売名 医薬部外品の販売名の略称又は愛称として使用できない名称 〔医薬部外品の場合〕 1 既存の医薬品及び化粧品の販売名と同一の名称 2 虚偽又は誇大な名称あるいは誤解を招くおそれのある名称 (例 : ウルトラ、スーパー 等) 3 配合されている成分のうち特定の成分を標ぼうする名称(例 : シルク成分が配合される製品にあっては、「…シルク」等) 4 製品の特定が困難な一般的名称のみを用いた名称 5 他社が商標権を有していることが明らかな名称 6 ローマ字のみの販売名 7 アルファベット、数字、記号はできるだけ少なくすること 8 剤型と異なる名称 9 特定の効能・効果を用いた名称 (例 : ニキビ防止クリーム) 10 認められていない効能を販売名に用いた名称 11 安全性を強調 12 他社製品のひぼう等 〔関連資料〕化粧品・医薬部外品製造販売ガイドブック2011-12 p.121より 【関連法令等】「医薬部外品製造(輸入)承認申請申請書作成上の留意点について」(平成3年6月11日 厚生省薬務局審査課事務連絡) 化粧品適正広告ガイドラインより引用
化粧品OEMのサンプルの評価とフィードバックの方法
化粧品OEMサンプルを評価する ついに依頼していた化粧品サンプルが、あなたの手元に届きました。ここからは届いたサンプルを評価して、改良していくことになります。当たり前ですが、一度であなたが思うサンプルができあがることはほとんどありません。改良に加える改良で思うようなものができあがります。ですので、サンプルを評価するという工程は非常に重要な工程となってきます。 評価のポイント 実際に届いたサンプルはどうでしょうか?自分の思い描いたものでしょうか?おそらく多くの方は、そうでないものが届いているはずです。もちろんそれは想定内です。化粧品は五感の商品。言葉だけで伝えるのは非常に難しく、自分の思い描いた商品と違うものが上がってくるのは日常茶飯事です。イメージ通りの商品になっているかどうか、どうやったら近づけれるかについて評価のポイントをまとめていきたいと思います。 まずは自分の所感、直感を大切に まずあなたがサンプルをもらって、試して使った時に率直にどう感じましたか?これが以外にも大切でその時の気持ちや感情、感想などを忘れないうちに書き留めておくことをお勧めします。音声や動画でも構いません。使っているうちにだんだん分からなくなってくるものですので、最初の感想は非常に大切です。 他人に評価してもらう 届いた試作品を、皆さん自身が使用するのはもちろんのこと、なるべく多くのスタッフや知人に使用してもらい、意見・感想を聞いてみましょう。その際に、使用感すなわち使い心地について、 しばらく使ってみる、しばらく時間を置いてから評価を聞きましょう 化粧品の場合は、しばらく使ってみる、しばらく時間を置いてから感想を聞いてみることも大切です。なぜなら、普通は毎日使うからです。毎日、使うことで見えてくることもたくさんあります。また、毎日使うことでの欠点も見れるようになります。 他人の意見は参考程度に。自分が最も大切 最終的には自分の意見が最も大切です。色んな人の意見を聞けば聞くほど、正解が分からなくなくことはよくあることです。また色んな人の意見を取り入れるほど、ありきたりなものになりがちです。人は見たことあるものに関しては評価ができますが、見たことがないものに関しては評価ができないため、ネガティブな感想が来ることもよくあります。そういう時はまず初心に帰ったり、他人の意見は参考程度に聞いて、自分で答えを決めることが良いブランド、良い商品を生み出すコツです. 化粧品サンプルのフィードバックしよう サンプルの評価が終わったら、依頼したメーカーさんにフィードバックを行いましょう。評価→フィードバック、サンプル作成を繰り返し、あなたが思う商品に近づけていきましょう。 複数のメーカーにサンプルを依頼している場合には、サンプル同士を比較し、評価することも大切になっておきますので、必ずデータや感想は取っておきましょう。その際にこっちはこうだから、こうしてくれなどフィードバックの際に他社の情報の横流しはビジネスマナーとしては失礼もしくはマナー違反に当たりますので、注意したいところです。あくまで、同条件の公平な立場で評価し、フィードバックしましょう 最後に、「試作品の評価と改良」の段階で注意しておくべきポイントを以下に挙げておきますので、参考にしてください。 オススメのフィードバック方法 まず、フィードバックに関しては、言葉だけではなく、文字情報として、書面に残してやることをオススメします。改良してほしい点においても口頭だけでなく、書面で伝えることも大切にしたいところです。これは後から言った言わない問題をなくすためにも大切なことです また化粧品は五感の商品なため、言葉だけで伝える、文字で伝えるのは非常に難しく限界があります 例えば 使用感は触覚情報 香りは嗅覚情報 色は視覚情報 です。これを文字情報や口で伝えようと思うと、かなり高度です。さらには話し手と受け手の両方が高度な読解力がないと通じません。そのためにこういった五感情報を伝えるためには絵で表現したり、他社品サンプルや化粧品でなくてもその他のもので伝えると伝わりやすいです。 注意しておきたいこと 化粧品の全成分について サンプルが来ると、どういう中身で作られているのか気になるかもしれません。そして、全成分を知りたくなるかもしれませんが、お願いしても出してもらえないことはあります。化粧品にとって全成分表はとても大切なものです。競合に情報を流されたらなど、様々なリスクがあります。発注が確定しているならまだしも、検討段階で情報を提供することは非常にリスクが高い行為です。お願いしても出してもらえないこともあることは覚えておきましょう サンプルってどれくらいで届くの? 平均して多くの化粧品OEM製造メーカーの場合、オーダーにもよりますが、サンプルを依頼してからおおよそ2週間から1ヶ月ぐらいには届きます。
化粧品OEM,ODMメーカーへ依頼してみよう
化粧品OEM,ODMメーカーへ依頼してみよう ここまで来たらいよいよ製造を依頼する段階です ここではメーカーを選定する時に考えていた方が良いこと、知っていた方が良いことについて書いていきたいと思います [afTag id=1159] 化粧品OEM,ODMメーカー選定の心得 自分の考えをしっかり持っておく なるべく多くの化粧品OEM, ODMメーカーに問い合わせをする 気になる会社は必ず訪問して、自分の目で確かめましょう 自分の考えをしっかり持っておきましょう 当たり前ですが、まず問い合わせをする前に自分が何をしたいのか、どういうことを思い描いているのかについてはしっかり持っておき、伝えることが大切です。何だかよく分からないのに問い合わせをしてしまうと相手も困ってしまいますし、有意義な議論や意見を聞くことができなくなるかもしれません。 なるべく多くの化粧品OEM,ODMメーカーに問い合わせしてみましょう 可能な限り多くの化粧品OEM, ODMメーカーへ相談をしてみましょう。自分たちが作りたい化粧品が作れる会社、理想に近い、相性の良いメーカー、担当者に出会うためにはなるべくたくさんのメーカーと会うべきだと思います。 また実際に何社も相談することで、その会社の特徴が分かったり、比較できたりと色々なことが分かると思います 気になる会社は必ず訪問して、自分の目で確かめましょう 多くのメーカーさんはあなたの話を聞きに来てくれるはずです。しかし、来てもらうだけでなく、可能な限りメーカーに訪問してみましょう。百聞は一見にしかず。社風や雰囲気、他の社員の方の対応や、工場の設備、会社の衛生具合など、見ないと分からないことはたくさんあります。 化粧品OEM, ODM製造メーカーの選択基準 数百社存在するとも言われている化粧品OEM, ODMメーカーの中から自分に会った会社を見つけるのは至難の技です。まずはポイントを洗い出して、目星をつけていくところから始めてみましょう。以下にポイントを記載します。 実際にどういうOEM, OEMメーカーさんがあるのかについては前回お話ししました [sitecard subtitle=関連記事 url=https://info.bentenmarket.com/oem/oem_howto_select/ target=] 自社が作りたいと思っている化粧品を製造できるか 最も重要なポイントです。メイク専門のメーカーにスキンケア商品を依頼することはできません。逆もしかりです。まずは、自分が何を作りたいのかを明確にし、それを作ることができる可能性があるメーカーを探しましょう。 最小ロットの確認と初回発注ロットで製造できるか 最小ロットに関しては早めに確認しておくことが肝心です。自分の予算や想定と最小ロットが合わない場合がよくあります。せっかく良い会社を見つけても自分の想定と最小ロットが合わなければ、話が無駄になってしまう可能性があるため、早めの確認が必要です。 初回発注ロット数に関してはなるべく在庫を持ちたくないと考えられる方が多いかと思いますが、少なければ少ないほどメーカーの交渉時に要望を通しにくくなる可能性もあるので、考えなければならない項目です。思いや販売ルートや販売計画などを参考に、最初はどれくらいの量を発注するのかを決めておく必要性があります。 最近では、多品種小ロットに対応して頂けるメーカーも多いと思いますので、一度確認してみることをオススメします。 [afTag id=1157] 化粧品OEM, ODMメーカーに聞いておきたい項目一覧 さて、ここからは実際にメーカーに問い合わせていきましょう。化粧品OEM, ODM製造メーカーは、規模や製造設備、製造可能な化粧品品目など外形的な面で異なるだけでなく、様々な面で個性豊かです。その中から皆さんに最適なOEM, ODM製造メーカーがきっと見つかるはずです。むしろ最適なOEM, ODM製造メーカーを探さなければいけません。 やはり問い合わせの段階や、最初の早い段階で以下のことは聞いておきたいところです こういう商品を作りたいと思っていますが、作れますか? 最小ロットはいくつですか? 御社の強みはなんですか? 他社と比べてどういった特徴がありますか? なるべくたくさんの質問をして、依頼先のメーカーの特徴や情報を集めましょう。聞くのにお金はかかりませんので、聞いておいて損はしません。実際に様々な会社に問い合わせることで、色々見えてくることも多いと思います。その中から自分に合った、希望を叶えることができるメーカーを選定していきましょう 交渉の経験がある方は何とでもないと思いますが、初めての方はどんな質問をしたらよいか分からないと思っている方も多いと思います。そんな時は是非、簡単で良いので化粧品ビジネスマッチングサイトBentenへ質問を投げかけてみてください 必ず聞かれること、共有しておかないといけないこと ここからはメーカーさんに必ず聞かれること、情報として共有しておいた方が良いことについて書いていきたいと思います。 作りたい化粧品のコンセプト、ブランドイメージ 当たり前ですが、化粧品のコンセプトやブランドイメージは初めに共有すべき項目です 商品のイメージ 商品の具体的なイメージも持っておいた方が良いです。化粧品は五感で感じる商品で言葉では伝わりにくい部分もありますので、コツとしては、他社品など参考になるようなものがあれば、より伝わりやすいと思います。 作りたい化粧品のアイテム、品目 あらかじめどんな化粧品のアイテム、品目を作りたいのか伝えておきましょう。場合によっては作ってもらえない場合があります [sitecard subtitle=関連記事 url=https://info.bentenmarket.com/oem/about_cosmetics_zakka/ target=] 発売予定時期、希望納品時期 販売先への納品予定日などが決まっていれば、そこからある程度は逆算できると思います。化粧品はすぐにはできませんので、余裕を持って計画を立てましょう 販売したいチャネル。販路はどこか 販路は必ず聞かれます。考えておきましょう。それによって色々アドバイスも頂けると思います 予算はいくらか 予算は聞かれると思っておいてください。それによって中身や容器、量など作れるものが変わってくるからです。予算を伝えることで、予算にあった最適な提案をして頂けるはずです おおまかな初回発注ロット 初回発注ロットに関しては、想定しておく必要があります。最終的な発注ロットは容器やパッケージ、中身の原料などによって影響を受けますので、化粧品OEM製造メーカーとのやりとりの過程で決定することが望ましいです。あくまで、大まかな発注ロットは頭に入れておきましょう。 [afTag id=1854]
化粧品OEMで化粧品ができるまでのスケジュール感
OEMで化粧品ができるまでのスケジュール感 化粧品OEM, ODMメーカーに商品を作ってもらう場合どれくらいの時間がかかるのかは気になるところだと思います。また、知っておくことである程度の心構えや計画が立てれると思います。ただし、一概にこれくらいかかるとは言えません。メーカーによっても大きく変わりますし、依頼する内容によっても大きく変わるからです。あくまで一般的な例として参考にしてみてください どんなにいい化粧品を作る計画があっても、どんなにしっかりとした販売計画があっても、製品である化粧品を作る時間が充分に取れなかったりすると、計画を修正しなければならなかったり、計画を重視するあまり製品に対して妥協することになりかねません。 そこで、ここでは大まかな範囲でこれからの流れとともに、製品化までのスケジュールを示しておきますので、ぜひ余裕を持って製品作りに臨んでいただければと思います。 化粧品ができるまでのスケジュールイメージ(あくまで一例です) あくまでここに挙げたスケジュールは一例です。要望によっても変わりますし、会社によっても変わります。また、どんなに良いアイデア、しっかりとした計画があっても、実際に製品ができなければ絵に描いた餅になります。ある程度のスケジュール感を認識し、計画を立てるようにしてください。実際はここに書かれているようなスケジュール感で、計画通りすんなり行かないパターンも多いと思います。 化粧品のOEMでは要望によってさらに時間がかかる場合も ベース処方も完全オリジナルで化粧品を作りたい場合 完全オリジナルの製品を目指すなら最低1年ぐらいは見ておいた方が良いと思います。ここで言う完全オリジナルとは、ベース処方からゼロから作ることです。化粧品OEM, ODMメーカーはベース処方に関して、基本は事前に多くの処方を持っており、お客様の要望に合わせて個別にカスタマイズするところが通常です。しかし、そのベース処方からゼロから作るとなると到底半年では作れないと考えておいた方が良いです。 化粧品OEMの時間を短縮する方法は 時間を短縮するには、色々な方法があります。例えばすでにある処方で作ってもらう。容器やパッケージなどあり型で作成してもらうなどです。短縮する方法はたくさんありますが、オリジナルからは遠ざかる方向性が多いと思います。一度相談してみるのが良いと思います。
化粧品OEM,ODMメーカーの選び方、比較
化粧品OEM会社の選び方 【前編】 化粧品OEM会社の選び方 【後編】 化粧品OEM, ODMメーカーの選び方 化粧品OEM, ODMメーカーの仕事 化粧品OEM, ODMメーカーの仕事とは何でしょうか。一体何をしてくれるのでしょうか。今回はそのような疑問について説明していきたいと思います。 多くの化粧品OEM, ODMメーカーは、日々複数の発売元と取引し、たくさんのブランドを作り、毎日のように化粧品を作っています。また法律上、厳しい基準の中生産しているため、化粧品に関する豊富な知識を持っているだけでなく、様々な業者の情報が入るため、製造や法律、トレンドなどあらゆる情報をたくさん持っています。これらをうまく活用することで、より発注者側の商品開発や販売の成功に近くと考えています。 以下、各社によって異なりますが、化粧品OEM, ODMメーカーの主な仕事内容をあげます。 サンプルの提供 依頼主のコンセプトや要望に沿って、実際の化粧品サンプルを作成します。サンプルを作成することで、使用感、色、香りなどが実感として分かります。化粧品は五感の要素がふんだんに詰まった商品ですから、ここで初めて文字の情報や頭で描いていた絵が形として現れます。 原料の提案 実際に、この原料を配合したいと思っている人もいれば、こういうコンセプトの商品を作りたいけど、中身のことはよく分からない人もたくさんいます。そんな時でも化粧品OEM, ODMメーカーは様々な提案をしてもらえ、助けてもらえます。 また、常に様々な原料メーカーとのやり取りがあるため、まだ世に出ていない原料や最先端の原料、流行の原料、面白いアイデアを担当者が持っている場合もたくさんあります。専門家の提案や相談を受けることで思わぬアイデアが生まれることもよくあります。 化粧品容器・パッケージなど 化粧品OEM, ODMメーカーでは化粧品の中身は製造可能ですが、容器は作っていません。容器は容器メーカーに依頼することになります。メーカーは日頃から様々な容器メーカーとの取引があるため、中身と相性の良い容器、依頼主のコンセプトにあった容器を相談に応じて、提案してもらえます。また、最近ではデザインも請け負ってもらえるメーカーも増えてきているので、一度確認することをお勧めします。多くの場合は、デザインはご自身で用意するのが通常です。 薬事申請 化粧品は薬機法という法律で、製造も、製造したものを販売するためにも各都道府県に届出をしなければいけません。通常は化粧品OEM, ODMメーカーが代行して届出申請をしてくれますが、メーカーによっては代行していない会社もありますので、問い合わせて確認する必要があります。 製造(量産) 処方が決まり、申請も通った段階で、今度は実際の量産製造に入ります。これで実際に皆さんの元に納品されます。 その他 通常は納品された時点で、終了となりますが、今では様々なサポートをしてもらえるメーカーも増えてきています。例えば、物流や倉庫に関すること、薬機法に関わる法律の相談、販売までのサポートです。こういった面は一度問い合わせしてみることをお勧めします。 大体はこのような役割を持っていると思います。もちろん依頼する会社によって、やってくれること、やってくれないことがありますので、確認が必要です。 化粧品OEM, ODM製造メーカーの分類と選び方 次は化粧品OEM,ODM製造メーカーの分類と選び方について説明していきたいと思います。化粧品OEM, ODMメーカーは日本にたくさん存在します。前回の化粧品の話でも取り上げましたが、それぞれメーカーには得意不得意があります。どういった選び方が良いのか分類について述べていきたいと思います。 大枠の分類 基礎化粧品、スキンケア、ヘアケアに強いメーカー 化粧水、乳液、クリーム、洗顔、シャンプー、コンディショナーなど基礎化粧品、スキンケア商品、ヘアケア商品などを主に得意としているメーカー メイクに強いメーカー 口紅、ファンデーション、マスカラ、アイライナー、ネイル等、色物を得意としている製造メーカー。色調の調整や充填機械が特殊なため、メーカーの数が少なく、また各アイテムに特化しているメーカーも存在。基礎化粧品とメイク製品は同じ機械で作らないことが多いため、メイクを作るメーカーは逆に、基礎化粧品を作らないメーカーも多い。 ヘアカラー等染色メーカー ヘアカラー剤やパーマ剤など、頭髪用の染色用品を得意としている製造メーカー。こちらも原料や色調の調整が特殊なためメーカーの数が少ない 石鹸メーカー 石鹸をメインに製造しているメーカー。石鹸の商品を作れるメーカーは多いが、植物油脂から製造しているメーカーは意外にも非常に数が少ない エアゾールメーカー ヘアスプレー、ヘアムース、制汗スプレーなどのスプレー缶に入ったエアゾール商品を専門として中身の開発、製造から充填までを行うメーカー。充填工程が特殊なため、メーカーの数は少なく、限られている。 その他 その他、オーガニックコスメ等自然化粧品に特化していたり 、シートマスクに特化していたり、様々なメーカーが存在する ここはチェックしておきたい化粧品メーカーの特徴 何が得意な化粧品メーカーなのか その化粧品メーカーがスキンケアが得意なのか、メイクが得意なのか、はたまた特殊な製品が得意なのか、そこはまずしっかり確認しておく必要があります 機能性のあるものを提案してくれるのか、ナチュラルや自然系が強いのか必ず何かしらの特徴を持っているはずですので、自分が実現したい商品に近いメーカーを探す必要があります。 最小ロットは 当たり前ですが、化粧品を依頼する際は最小ロットがあります。持っている機械や工場の大きさでも変わりますし、その工場の稼働率などでも変わってくると思います。最小ロットにかんしては実際にあなたが支払うお金に絡んでくる問題でもありますし、依頼するメーカーによって大きく変わるため、事前に確認する必要があります。 担当者との相性 担当者との相性は本当に大切です。どの分野でも同じだと思いますが、担当者との相性で、例えどんな良い設備を持っているメーカーであっても、相性が悪く、上手にコミニケーションが取れないのであれば、トラブルも多くなります。 品質管理体勢 品質管理体制はメーカーによって大きく異なります。初めて化粧品を作る人はどんな品質管理体制があるのかおそらく分からないと思います。その場合は、化粧品でなくても、様々な工場見学に行ってみたり、いくつかの化粧品OEM, ODMメーカーに頼んで工場の中を見学させてもらうことである程度、違いが掴めると思います。 ※比較的大規模な化粧品OEM, ODM製造メーカーの中には、ISO規格など品質管理の基準となる規格を取得していたり、GMP基準に則った医薬品レベルの品質管理体制が整っている化粧品OEM製造メーカーもあり、各社によってその取り組み、体制は様々です。 製造・生産設備(工場)の有無での分類 化粧品OEM, ODM製造メーカーでも製造・生産設備(工場)を自社で持っていない会社もあります。いわゆるファブレスメーカーです。自身は研究開発部門だけ持っており、処方開発して、サンプルを提出し、量産に関しては他社に依頼するというパターンです。この点はよく確認して、いざというときに自社で工場を持っていない場合は緊急時の生産に対応できない場合等が考えられますので、確認が必要です。 デザインの依頼はできるのか 通常デザインに関しては、ご自身で持って行って、データをメーカーに渡すのが通常です。しかし、デザインを含めて、容器や資材を調達してもらえるメーカーもあります。ただし、この場合は自分がしたいデザインが決まっていない場合に限り、自分の要望がすでにあるのであれば、取引のあるデザイン会社や個人に頼むのがお勧めです 薬事業務は 化粧品を販売するためには多くの法律が関わってきます。実際に化粧品OEM, ODMメーカーに頼まれている業者さんは、あまり法律が詳しくない状態で参入してくる場合が大半です。法律自体が相当複雑なため、多くの場合知らない間に違法行為を行なっているというのが少なくありません。通常は外部のコンサルティングなどに依頼するか、自分で勉強して何とかするしかありませんが、メーカーでもサポートしてもらえるところはあります。 医薬部外品を作れるかどうか もし、医薬部外品を作りたいと思っている場合には、確認する必要があります。場合によっては作れない、対応していないメーカーもあります。 輸出に対応できるかどうか 輸出も大きなポイントかもしれません。将来的に輸出を考えているのであれば、輸出に対応してくれるメーカーを選定する必要もあります。 全てを兼ね備えた化粧品OEM,ODMメーカーはありませんが、何が必要で、何が必要ないかはまとめておく必要があります。色々な悩みがあると思いますので、一度全て聞くことが最も大切なことだと思います。
化粧品とは?化粧品と医薬部外品、雑貨の違い
化粧品とは?化粧品と医薬部外品、雑貨の違い あえてここでこの議題を上げたいと思いますが、そもそも化粧品って何を意味しているのか、何が化粧品なのか、化粧品とそうでないものの違いはっていうのをはっきり認識しておく必要があります その理由としては そもそも自分が欲しいと思っていた商品は化粧品ではなく実は雑貨だったり、医薬部外品やさらには医薬品だったりするかもしれません。逆もまたあります。また、自分が欲しい商品がどのカテゴリに属すかによって、頼む化粧品OEM,ODMメーカー先が変わることがあります [afTag id=1159] 化粧品と医薬部外品(薬用化粧品)と雑貨の違い 化粧品とは、薬機法で定められたメイク製品、香水、基礎化粧品、UV製品、シャンプー、歯磨き剤など、人の身体を清潔にしたり、美化するために使用するもので、身体に、作用の緩和なものをいいます。 医薬部外品は特定の有効成分を決められた量を配合することで、にきびを防ぐ、美白などの効能効果を表現することができるものになります 雑貨は法律上の規定がなく、化粧品でも医薬部外品でもない製品になります。ですので届出や承認も不要で、特に許可を持たずに製造、販売することができるものになります 雑貨との大きな違いは 主に顔や身体に触れるものか触れないかというのが大きな違いになります。例えば、石鹸の場合、手洗いの石鹸は手に触れるため、化粧品ですが、台所用や洗濯用の物を洗浄するための石鹸、香りを楽しむためのものは雑貨になります。 化粧品と医薬部外品、薬用化粧品の違い 次に「医薬部外品」とは、肌あれ・にきびを防ぐ、美白などの効果を持つ「有効成分」が配合された化粧品をいいます。「医薬部外品」は、上で見た「化粧品」と形状や使用方法は似ていますが、製造販売には承認が必要となり、その分承認を受けた範囲の効能効果を謳うことができます。 これらの説明をせっけんで表すと、 〇「化粧品」のせっけんは皮膚をキレイにする、清潔にするもの等 〇「医薬部外品」のせっけんは、体臭・汗臭を防ぐものであったり、皮膚の清浄、にきび肌荒れを防ぐ等のもの 〇「雑貨」のせっけんは、台所用石けんや洗濯用石けんに限られ、顔や身体用のものは含まれない 上記のように解釈できます。 化粧品を作る際に自分が、どのようなカテゴリーで、どのようなアイテムであるかということを知っておくのかは重要なことになります。 最初に言った通り、化粧品ではない場合もありますし、たくさんの化粧品OEM,ODMメーカーがある中でそれぞれ得意なカテゴリーやアイテムというのが存在するからです。 石鹸だけを作っているメーカーもあれば、メイク品は強いけど基礎化粧品はできないメーカー、基礎化粧品しかやっていないメーカーなど本当に色々あります。実際に依頼したり、質問したりする際にも自分は何を作りたいかというのを知っておくのは非常に重要なポイントになります。そして選ぶ際には、どの化粧品OEM,ODMメーカーで製造可能か、選ぶべきかの基準にもなります。 化粧品のカテゴリーを知ろう 化粧品のカテゴリーを理解しておくのも大事なことですが、もうひとつ重要なこととして、内容物の形状や容器の形状を理解しておくのも重要になります スキンケア 洗浄用化粧品 洗顔料、メーク落とし 整肌化粧品 化粧水、美容液、パック 保護用化粧品 乳液、クリーム 医薬部外品 美白、しわ 紫外線防止 UVクリーム メークアップ ベースメイク ファンデーション、おしろい、化粧下地 ポイントメイク 口紅、アイメイク、チーク、ネイル ヘアケア 洗髪用 シャンプー、リンス、トリートメント 整髪剤 ワックス、ヘアスプレー、ジェル、オイル パーマネントウェーブ パーマネントウェーブ剤 染毛剤 、脱色剤 ヘアカラー 、脱色剤、ヘアマニキュア 育毛剤 ボディケア 洗浄用 石鹸、ボディシャンプー、ハンドソープ デオドラント スプレー、スティック、パウダー 浴用剤 バスオイル、バスソルト、バブルバス 歯磨き剤 歯磨き剤 歯磨き粉 フレグランス 香水 香水 オーデコロン オーデコロン 基本的には、あらゆる化粧品を全部自社で作れるという会社はほとんどの場合ありません。内容物の形状や容器の形状によって、製造する機械、充填する機械、包装する機械が全然違うからです。 全てを揃えるには莫大なお金、人、土地が必要なため、化粧品OEM,ODMメーカーでも持っている機械というのは限られます。作りたいもので大きく依頼する化粧品OEM,ODMメーカーが変わってくるため重要な要素になります。 充填方法でのメーカー分類分け 化粧品での分類分けもありますが、充填方法、容器等でも使用する機械が違うため、実際に製造できるか、充填できるかメーカーに確認する必要があります 液体もの 基礎化粧品 粉体もの メイク 固形もの 石鹸、口紅 色もの メイク エアゾール スプレー ペンシル メイク パウチ ファンデーション、おしろい、化粧下地 マスク シートマスク その他 バスソルト 正確に分類分けというのはないので、ある程度自分たちがどのようなものを作りたいかを知り、依頼すると話が早くなります。またトラブルも少なくなると思います 特に、自分が作りたい化粧品を作れる機械を持っているメーカーに出会うことができれば、ベストな選択になると思います 実際に機械や作れない会社に頼んだらどうなるの? 特に心配することはないと思いますが、機械を持っていない、自分たちでは作れない会社に頼まれても、物自体は作ってもらえると思います。関連の会社、取引のある会社に依頼して作ってもらうからです。ただし、その場合は中間マージンが発生する可能性がありますので、この辺はよく考えて依頼する必要があると思います。
OEMでオリジナル化粧品を依頼しよう
オリジナル化粧品を依頼しよう 化粧品のOEM, OEMメーカーにオリジナル化粧品を作るためにはどうすれば良いかということをこれまで学んでいただきましたが、まだまだやることはたくさんあります。 それは、あなた自身が何をしたいかです。 あなたの頭の中にあるイメージを書き出す 化粧品販売ビジネスを行っていく際に、まず最初に行わなければならないこととして「商品コンセプトの決定」が挙げられます。しかしながら、商品コンセプトを決定することは非常に困難な作業です。 最初の段階で考えていたこと思っていたことが、具体的に話を進めていく中で変わることはよくあります。最初から明確なコンセプト、絶対にやりたいことが分かっている場合は良いですが、最初の段階でそこまで決まっていない場合もたくさんあります。詳細に決めることに越したことはありませんが、それで時間をたくさん割かれるのであれば、作る、世の中に出すということから離れてしまうため、無理に決める必要はありません しかしながら、何も決めずにただやりたいだけでは、対応する化粧品OEM,ODMメーカーも作りようもなく、話も進みません。化粧品販売ビジネスを始めようと思った皆さんは、何かしら作りたい、販売したいと少なからず持っていると思います。 まずは自分が何をしたいのか、何を成し遂げたいのかを少なくとも紙に書き、書き出しておくことをオススメします。いわゆるマーケティングです。 実際に書いてみましょう まずは、少しでも具体化させるためにとにかく自分の頭の中にあるイメージを絵でも文字でも良いので、とにかく書いて見ましょう。書くことで見えてくることはたくさんあります。別に自分のオリジナルアイデア出なくても良いのです。他社製品やブランドを持ち出して、こういうものを作りたいでも何でも構いません。とにかく、頭の中にあるあなたのイメージを書きだしましょう これは非常に簡単なことですが、非常に重要なことです。多くの方はイメージもなく、いきなり作りたいと話す人も多いのも事実でそうなると、話し合いだけで多くの時間が割かれ、業者さんとの打ち合わせだけで時間が流れてしまいます。 そしてこの「アイデア、イメージの書き出し」は今後化粧品OEM,ODMメーカーへ依頼する際に、すごく役立つようになり、依頼先へ商品イメージを共有するために必要となってくるからです。特に化粧品は液体や香り、色という特殊な製品なため、相手に伝えるのが非常に難しい商品です 考えておいても良い一例 ブランドのコンセプト(一言で表現できる程度) 商品のコンセプト 何の商品を 誰に対して売るのか(女性、男性、20代、40代etc) <どのマーケットで勝負するのか(ネット、ドラッグストア、デパートetc) どういう売り方をするのか(物販、ネットetc) どうしても配合したい原料 作りたいオリジナル化粧品、ブランドのイメージを考えよう 作りたい・販売したいオリジナル化粧品の品目を考える(何を作りたいのか? 何を売りたいのか?)化粧品OEM,ODMメーカーへ製造を依頼する際に必要なこととして、「何を作るのか?」を決めておく必要があります。製造するオリジナル化粧品化粧品の品目ですね。 もちろん、皆さんが自分たちで決定したラインナップで最後までいく必要はありません。化粧品OEM,ODMメーカーからの適切なアドバイスを参考に、アイテム(品目)の数を増やしたり減らしたり、変更したりと、より良いラインナップへの変化は大いに歓迎しましょう。 また、最初の段階で製造する品目は、その数を予算との兼ね合いで考慮しましょう。売れる算段がないうちに、たくさんの商品を依頼するのはオススメしません。オリジナル化粧品販売は商品の製造以上に広告費がかかり、在庫も重くのしかかります。 いくら良いオリジナル化粧品を作っても、売れるようにならなければ意味がありませんし、中身が良い商品が売れるわけでもありません。その意味でも、最初は小さくスタートすることをオススメします。売れれば後からいくらでもアイテム数を増やし、いくらでもできるのです。 考えておきたい品目の話 スキンケア?、ヘアケア?、メイク?、整髪剤? ナチュラルコスメ?オーガニックコスメ ? 化粧水?、クレンジング?、ファンデーション?、シャンプー? オススメの方法 化粧品は五感で感じる商品であり、イメージの商品であり、液体の商品なので、実際は書き出してもちゃんと伝わらない場合がよくあります。そんな時にオススメなのが、自分がイメージしている他社製品、画像イメージ、写真、動画、香りの製品など実際に物で目で見て、触って、匂ったりできるサンプルがあれば、担当者はかなり具体的なイメージが伝わります 髪を切る時に写真を持って行って、こう言う風に切ってくださいと言う方が伝わるのと同じですね。 その他考えておきたい項目 作りたいブランドや商品イメージができましたら、次に考えるのは大まかな予算と発注ロットです。OEM,ODMメーカーに依頼する場合は初回発注ロットをある程度考えておかなければなりませんし、予算には限りがありますので、ここも押さえておく必要性があります。 予算とロット数 販売価格> 予定販売個数> 納品価格 まずは予算を認識しましょう まず、多くの方が必ず予算が決まっていると思います。その予算の中で化粧品を作る商品の部分にどれくらい費やせるのか、その予算でどれくらいの個数を作ることができるのかをあらかじめ知っておくことが必要です。そのためにもどれくらいの予算で考えているかをしっかり持っておかなければなりません 販売価格 予算を決めたら、次は販売価格を考えましょう。値決めは経営と呼ばれるくらい重要な要素です。販売価格をいくらにするかは、事業が成功するかどうかに関わる要素ですし、これによって利益率がほとんど確定してしまうため、重要な要素となります。 しかし、販売価格を決めるためには、競合製品、ブランドイメージ、原価、マーケット、ターゲット、自社の強み、自分の思いなど多くの要素が関わり、それらを考慮して決める必要があり、非常に難しく、正解がありません。よく考えて決める必要があります。まずは大体のイメージを持っておく必要があります 販売数量 どれくらいの期間でどれくらい販売する予定なのかを考えておくのも重要な要素です。まず初回の発注ロットはいくらにするのか。まずは予算との兼ね合いになると思いますが、実際に自分がいくら売りたい、売ろうとしているかというのも大切な要素となってきます。 また、1ヶ月に1000個売り上げるのであれば、3ヶ月毎に発注を以来する場合、毎回の発注ロットは少なくとも3000個以上にならなければ、機会損失を招きます。 実際には予測通りには行かないと思いますが、それでも計画を立てておかなければ、売上の予測も利益の予測もたてることができません。 納品価格 販売価格が決まっている場合には、化粧品OEM,ODMメーカーからの納品価格も色々と考えることが可能になってきます。 参考程度ですが、販売価格の10%~20%程度が納品単価として考えて良いと思います。(もちろん物によったり、ブランドによって大きく考え方は変わります) もちろん納品価格は依頼するので、自分たちで決めることはできませんが、想定しておくことで、ある程度の予算組みもできますし、また実際に見えてきた場合は売上予測や利益の予測にも使えるようになります
化粧品OEMとは〜概要と市場・メリットとデメリットを解説〜
化粧品OEMという言葉を聞くことがあると思いますが、どういうことかご存知でしょうか? D2Cや自社でオリジナル化粧品を作りたいと思っている人はたくさんいらっしゃいますが、まず何をしたら良いかさえ分からない人も多いと思います 今回は、化粧品OEMの概要と化粧品OEMのメリット・デメリットについて解説したいと思います。 化粧品OEMとは 化粧品OEM(Original Equipment Manufacturing)の説明 化粧品OEM(Original Equipment manufacturer)とは化粧品受託製造とも言われており、依頼先ブランド商品を製造すること。OEM会社は化粧品製造業許可・化粧品製造販売業許可 を所持しており、販売はしたいけど、作るノウハウや技術、資産がない会社と作ることができる会社間でお互いの弱い部分や強みを補う企業間取引の形態。製造側は依頼主の要望を聞き、それに合わせた商品を開発、提案、製造する。化粧品業界だけではなく、あらゆる業界業種で行われている企業間取引の形態です。 化粧品OEMを依頼する企業は、自社で化粧品の製造をおこなうための製造業許可や、製品を市場で販売するための製造販売業の許可を取得していなくても、化粧品化粧品OEM会社に依頼することにより、オリジナル化粧品を作ることができるのです。 最近では、流通業に強い会社さんがPB(プライベートブランド)を作ることもよく目にするようになりましたが、あれも自社では作らず、OEMで作られています 化粧品ODMとの違いとは 化粧品ODM (Original Design Manufacturing) 製品の製品の開発から設計、製造までを行い依頼者が販売すること。主にパソコン業界に多い生産方式の仕方です。OEMとの違いは、企画から開発を製造会社が行うところです。つまり、アイデアから一緒に考え、企画や開発もしてくれるという方法になります。 化粧品OEMのメリット 化粧品をOEM,ODMで製造するメリットはどんなものがあるでしょうか。ひとつには、化粧品製造販売業許可や専門知識がなくても、オリジナルの商品を作り、販売することができることだと思います。それ以外にも以下のようなメリットがあります。 化粧品の商品開発、製造、販売をあらゆる面でサポート 化粧品が販売されるまでには多くのステップがあります。例えあなたが、化粧品に対する知識が全く無くても、商品企画から研究・開発、パッケージや容器のデザインまで、製造、物流に関する全て生産工程をサポートしているOEM、ODMメーカーもたくさんあるので、新規参入で化粧品に対して全く知識の無い企業様でも安心して参入することができます。 また、最近では、製造には止まらず、企画、商品開発、マーケティング、HPの作成、販促など、化粧品を「売る」までをサポートできる企業も存在するため、様々な悩みを持っている方でも参入しやすくなっています 化粧品の許可や法律など複雑な部分をサポート 化粧品ビジネスには薬機法をはじめとした様々な法律が関わってきます。何も知らずに参入すると、知らない間に法に触れてしまうことはこの業界では当たり前のように起こっています。しかし、OEMやODMメーカーは複雑な法律も熟知していますので、アドバイスをもらったり、指導してもらうことは可能です。 オリジナルの化粧品を低コスト、短時間で作ることが可能 化粧品を作るためには、まず免許が必要ですし、作るためには開発、製造、品質管理、物流など様々なコストが必要になってきます。また、ノウハウ、トラブル対応、許可や法律への対応など、見えにくいものもあります。それらをすべて依頼することで手に入れられるということになります。 OEM,ODMに頼むということはあなたの企画、開発、生産、品質管理、薬務を担ってくれるということでもあります。これを全ていちからやろうとすると膨大なコスト、時間、人が必要になってきます 売ることに集中できる 化粧品を作ること、作ったものを管理することは非常にお金と時間と労力がかかります。その資源を売ることにかけることで大きなメリットを教授できると考えます。作ることにはあまり意味はありません。作って売るまでいって初めてビジネスとして成立しますので、作ることを依頼するというのは大きいメリットだと思います 在庫リスクが少ない いわゆる化粧品メーカーの多くが、OEMを利用しています。その場合に大きなメリットなるのが、依頼するだけで、製品が決められた納期で製造され、原料や容器などの製造に関わる在庫をリスクなく、製造できるのも大きなメリットです 化粧品OEMのデメリット 依頼するOEM、ODM先はとても大事。失敗に繋がることも十分にありえます。基本的には当たり前ですが、人対人、会社対会社のお付き合いになります。依頼先と合わないということは想定しておかなければなりませんし、それによって製品への不具合、不利益に繋がることも考えられます 担当者と合わないことは考えられますし、自分が意図したものとは違うものが製品として上がってくることも考えられます。また、トラブルが起こった際にちゃんと対応してもらえるかというのも大事です 成功するためには信頼できるパートナー選びが重要になってきます 納期が自分の都合で決めれない 化粧品OEM,ODMメーカーは基本的には毎日稼働しており、あなたの会社以外の商品を作っています。そして、スケジュールも会社によってちがいますが、通常は何ヶ月先までびっしりと埋まっています。ですので、急に依頼して作ってもらえる訳ではありませんし、工場の稼働状況によっては断られる、納期を伸ばされる可能性は十分に考えられ、それにより販売の機会損失が生まれる可能性はあります。 ある程度ゆとりのある発注方法でないといけませんし、密にメーカーと連絡を取り合わないといけません 処方がかぶることはよくある 通常、化粧品をゼロから処方を組んで、開発した場合、簡単な処方でない限り、1年以上かかるのが普通です。商品の安定性が確保できないからです。しかし、依頼してから1年以上かかっていては、商売にならないと考える人が大半だと思います。そこで、OEM,ODMメーカーはたくさんの処方を事前に持っており、そこからアレンジしてカスタマイズして、提案するのが通常の流れになります。そうすることである程度、時間を短縮でき、かつオリジナルの処方になります。 しかしこれは完全なオリジナルかと言われると疑問符がつきます。安定性に影響しない部分だけ変えて提案されているパターンがあり、その場合ブランドは違いますが、似た商品が世に出ることがよくあります。 完全にオリジナルにしたい場合は、長期間の商品開発期間とある程度のロット数の注文、継続した注文が必要になってくる場合があります。 処方の権利はOEM,ODM側にある 処方の権利は基本はOEM,ODM側にあり、依頼者にはありません。つまり依頼者にとって処方自体が会社の財産、資産にはなりません。 それはどういう意味を持つかというと全く同じ処方で他社に製造を依頼することが基本的にはNGになります。つまり製造によるコスト削減は不可能ということです。その影響で価格面での競争力が低下する恐れがあります。 また、処方の内容を開示してもらうことも基本はできないと考えておいてください。処方の情報はメーカーにとって最重要な機密になります。 自社での技術や生産ノウハウがないので、真似されたり、競争力の低下に繋がる場合も いわゆる開発、製造、生産の技術の他社に完全に委託するために、その部分の知識やノウハウが蓄積されません。 また、容器や箱に製造元が書かれている場合は頼んでいる製造工場が分かってしまうために、ライバルに似た製品を作られる可能性もあります。 以上の点が「OEM、ODMのデメリット」としてあげられますが、こうしたデメリットは密なコミニケーションや信頼関係によって十分対応できます。また、OEM,ODMの場合は合わなければ、委託先を変更するという選択肢もあるので、十分対応可能かと思います。
化粧品の免許、製造業、販売業許可について|薬機法
化粧品の免許の話 化粧品新規に販売したいと考えられている方にとってまず疑問に上がるのが、「化粧品を売るためには何かライセンスや許可は必要なの?」ということだと思います。 化粧品の販売にはその目的、何をしたいかによって許可が必要な場合と必要でない場合があります。しかし、多くの場合は許可は必要ありません。それについて詳しく説明していきたいと思います。 基本的には、化粧品を販売する場合以下の2つの許可が必要になってきます。また国内で製造販売する場合と輸入した化粧品を販売したい場合でまず大きく分けられます。 国内の工場で製品を製造して出荷する場合 化粧品製造業許可(許可区分:一般) 化粧品製造販売業許可 海外から輸入した製品に、法定事項を表示して出荷する場合 化粧品製造業許可(許可区分:包装・表示・保管) 化粧品製造販売業許可 化粧品製造業許可 文字通り、化粧品を「製造」するための許可。厚生労働大臣によって認可される免許。この「製造業」は、純粋に製造行為のみを行える許可であり、この許可だけでは完成した製品(化粧品)を市場で流通させる(販売する)ことはできません。完成した製品(化粧品)を市場で流通させる(販売する)ためには併せて2つ目の「化粧品製造販売業許可」も必要。 化粧品製造販売業許可 「化粧品製造販売業許可」は、完成した製品(化粧品)を市場に流通させる(販売する)ために必要な許可です。流通した化粧品は、品質・安全管理などを含め、化粧品製造販売業許可業者が全ての責任を負うことになります。 はじめて耳にする方には少々ややこしい話に聞こえたかもしれないですね。でもこのことは化粧品が規制対象になっている薬事法という法律で決められていて、この2つの許可が無ければ化粧品は販売できないことになっています。 ここまでの説明だけだと、じゃあ許可必要じゃないかと思われるかもしれません。もちろん、化粧品の工場を自分で作って販売する、化粧品の輸入販売を自分でする場合には許可が必要です。 さらに言うとこれらの許可は取得するためにはいくつもの難しいハードルを乗り越えなければならず、かなりの時間とお金、労力、知識を必要とします。 多くの業者が実は免許を持っていない しかし、単純に販売するということだけに目的にすれば実は許可を取る必要性はありません。 また、多くの企業さんも許可を取る方が珍しく、取っていない方が圧倒的に多いのも事実です その理由は 実際に化粧品を販売する上で、必ずしも販売する人、業者さんが許可を持っている必要性はなく、持っている業者さんから、こういう言い方が正しいかどうかは別として、許可を持っている業者さんを通せば、誰でも販売できるのです。 つまり許可を持っていなくても化粧品を市場で販売することは可能なんです。 化粧品の許可免許について詳しく知りたい方は化粧品ビジネスマッチングサイトで質問依頼を投げてみよう どういう場合に化粧品の許可が必要? 化粧品製造販売業 化粧品販売業 メリット デメリット> 化粧品を販売したい 不要 不要 免許がいらない 誰でもできる OEM業者に頼んで、化粧品を作って販売したい 不要 不要 免許がいらない> ライバルに商品を真似される可能性がある> OEM業者に頼むが、製造元を隠して販売したい 不要 要 ライバルに商品を真似されにくい 管理コストがかかる 化粧品を自分が作って販売したい 要 要 完全オリジナルの商品が作れる 自分で輸入して輸入化粧品を販売したい 要 要 基本免許が必要 管理コストがかかる 免許を持った会社を通して輸入して輸入化粧品を販売したい 不要 不要 免許がいらない 仲介コストがかかる 上の図を見てもらって分かる通り 「化粧品製造業許可」と「化粧品製造販売業許可」を持っている化粧品会社にオリジナル化粧品の製造を依頼したり、仲介してもらうことで許可を取らずに販売できるようになります。 化粧品の製造を依頼されてオリジナル化粧品をつくることを専門に行っている、OEMメーカーと呼ばれる化粧品製造を専門に行なっている会社がたくさんあります。また、メーカーでもOEMを請け負っている会社がたくさんあります。そのOEMメーカーが皆さんの製造部門としての専門的な部分の役割を担ってくれるわけです。< もちろん「化粧品製造販売業許可」を取得して販売したいと思っている会社さんもたくさんありますし、あなたもそう思っているかもしれません。理由は作っている工場、OEM先がどこかをライバルに知られたくないという理由などです。「化粧品製造販売業許可」を手間とコスト、また実際に運営する中での管理コストと時間やお金はかかりますが、取得して化粧品を販売することも可能です。 最初から資本を持っているお客様は色々な戦略を持ってできると思いますが、最初はOEMメーカーさんや業者さんの力を借りて、まずは小資本、小投資ではじめて体力をつけてから、自分たちの思うように許可を取って行ったり、あるいは工場を作ったりといくらでも方法はあります。 [afTag id=1220] 化粧品製造販売業許可を取得するためには 「化粧品製造販売業許可」を取得するためには、具体的には以下のような要件を満たす必要があります。 総括製造販売責任者、品質保証責任者、安全管理責任者を常勤で配置する必要がある 総括製造販売責任者が、品質保証責任者、安全管理責任者を兼務できる [化粧品製造販売業の総括製造販売責任者の資格条件] 下記のいずれかを満たす方 ・薬剤師 ・高校、高専、大学等で、薬学又は化学の専門課程を修了した者 ・高校、高専、大学等で、薬学又は化学の科目を修得し、その後 化粧品(又は部外品・医薬品)の品質管理又は安全管理業務に3年従事 上記責任者の要件を満たす方が社内にいない場合は、新たに雇い入れる必要があります。 品質保証責任者の設置 化粧品の販売に係わる部門でない人で、品質管理業務を適正に行い得る人が条件。 安全管理責任者の設置 化粧品の販売に係わる部門でない人で、安全確保業務をを適正に行い得る人が条件。 品質保証体制、安全管理体制 製造販売業者は、化粧品について、安全性の確保を行わなくてはならないため、安全管理に関する基準(GVP)と適正な品質を確保するための品質保証に関する基準(GQP)を省令の遵守が必要になってきます。このGVP・GQP体制の整備が化粧品製造販売業許可の要件になっています。 組織・各種文書・手順書の整備 品質管理の方法や、製造販売後安全管理(品質、有効性及び安全性に関する事項その他適正な使用のために必要な情報の収集、検討及びその結果に基づく必要な措置をいう。)の方法が、厚生労働省令で定める基準に適合しなければなりません。 このように化粧品を販売しようとする上で、最初から「化粧品製造販売業許可」を取得するのは、条件にもよりますがかなり大変なことがここからも理解できると思います。 また、実際には作ることや許可を取ることが目的ではなく、作ってから売るということが大切になってくると思いますので、その点をよく考慮した上で、判断していくことが大事になってくると思います。 よくある許可を持っていないために起こる違反事例 主婦が趣味で手作り石鹸を作り、周りの友達に使ってもらい、評判が良かったため、販売することにした。これも化粧品を作るために必要な製造業許可、売るために必要な製造販売業許可の2つの許可が必要となり、取っていない場合は違法行為となります。 また、海外の化粧品を個人で輸入して、個人の使用を超えて、販売する行為もこれもビジネスとして見なされれば違法行為となり、全て回収の対象となります 一度こういった違法行為が発覚すると、会社の信用を損なうばかりか、何よりお客様への信頼が損なわれるため、しっかりと化粧品に関わる法律を理解した上でこの業界に参入して頂きたいと思います Bentenならどんな悩み事も解決