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化粧品あるある 化粧品、健康食品原料データベースINGREBANKから見える、化粧品ビジネスの失敗事例と「しくじり先生」 第2回

富士ロジテックホールディングス

投稿:

前回は、Bentenビジネスの創業の経緯と、サービス内容と活用方法についてお伺いさせていただきました。
*なぜ? BENTENを利用すると化粧品の商品開発は効率化でき、顧客に支持されるのか

今回は、連携サービスの1つである、化粧品、健康食品原料データベース INGREBANK

について活用方法をお伺いするとともに、原料・成分のトレンドや、化粧品開発についても少しだけお話をお伺い出来ればと思っています。
全文はこちらから
https://fujilogi.net/blogs/voice/fujilogi-voice-67

化粧品や健康食品の開発で、成分・原料の重要なポイントはここ
西間木:

①化粧品、健康食品原料データベース INGREBANK

についてサービス概要をお伺いさせてください。

植村様:

化粧品や健康食品の開発では、この原料を探している、使いたいと思った時に、どの会社さんがどの原料を取り扱っているかの探す手間を要しています。

①化粧品、健康食品原料データベース INGREBANKでは、各メーカーが取り扱っている原料を登録し、すぐに検索し、サンプルや資料を請求できるプラットフォームが求められていることに対応しています。

化粧品、健康食品原料データベース INGREBANKでは、業界初のRMIF対応の原料データベースを提供し、各種原料の検索や資料のダウンロード、サンプル依頼を一元管理できます。

編集部注記:
***RMIFとは、**Raw Material Information Fileの略で、日本化粧品工業連合会が推奨している化粧品メーカーと化粧品原料メーカー間での原料に関する情報を円滑に行うための業界推奨基準のフォーマットです。

西間木:

化粧品にとって、成分はとても大事なことですね。一方で、どんな化粧品をどのような顧客にお届けしたいかを開発や、マーケティングをしていると忘れてしまっているスタートアップさんが多いのも事実です。

株式会社Cogane studio(コガネスタジオ)
代表取締役 植村 元 様(以下 植村様):

そう思います、成分で訴求するブランド、効果効能で訴求するブランドは多分作らないことがポイントになってきています。何故なら、成分推しのブランドは、他のブランド事業者が使った瞬間に差別化が不可能になります。あとは会社の規模と先行ポジションと札束での競争になることが多いです。 でも、ほとんどのスタートアップや、新興ブランドがこれをやってしまいます。

良い分かりやすい事例としては、美容業界系のブランドで最近良く配合して利用されている、スピキュール、ヒト幹細胞、CBDなどです。これらは、一瞬でブームが来て、ブランドが乱立して、数年後には全員が忘れてるといった感じになりがちです。これではブランドが全く育たないことになります。瞬間最大風速で、売り逃げするモデルなら良いですけど、息の長いブランドビジネスとなると全く合ってこないわけです。

編集部補足:
*スピキュールとは
海の生物・海綿から抽出された天然針のこと。約60年前から医学や美容にかかわる素材として使用されていて、スピキュールが適度な刺激を肌に与えて活性化させると言われています。

*ヒト幹細胞とは
「幹細胞」とは、同じ能力を持った細胞に分裂することができる能力(自己複製能)と、自分の体を作るさまざまな細胞を作り出す能力(分化能)をもつ細胞のことです。
幹細胞の種類は大きく分けて3つあり、ヒト由来・植物由来・動物由来があります。
ヒト幹細胞は、ヒトの採取した臍帯、臍帯血、骨髄、皮下脂肪などから採取した脂肪由来の幹細胞で、幹細胞を培養する際の上澄み液=培養液には、多くの成長因子を含む百十種類の活性物質が含まれていて、その培養液を化粧品の材料ととして使用することになります。

Human-Skin-Cells-The-Next-Anti-Aging-Frontier-.png

Souce:Human-Skin-Cells-The-Next-Anti-Aging-Frontier-

*CBDとは
カンナビジオール(国際一般名:Cannabidiol)CBDは、麻に(薬用の大麻以外にも)含まれる、少なくとも113あるカンナビノイドのひとつ

The-Best-New-CBD-Skincare-Products-Of-2021-So-Far-.png

Souce:The-Best-New-CBD-Skincare-Products-Of-2021-So-Far-

西間木:

そうですね。マーケティングでも、LPで成分と作用機序を延々とご説明されているブランドさんが多いのですが、実は顧客は全くみていなくて、3つのロジックポイントだけが顧客にとって関心であったりしています。 また、日本初、世界発、●●初といった、「初物」シリーズで訴求されているコピーも良く拝見しますが、同様に顧客は意外をそこを見ていないという事例は沢山経験しています。

植村様:

世の中的にバズってる成分じゃないんですよ、本当に目的的にインテグレーションを含めてやりたい成分を探すことが大事だよっていうことを、このサービスでは表現して、みなさんには理解していただき、成長してほしいとの思いがあります。 ある意味、流行だけに乗らないでください。

もう1つ身近な事例ですと、CICAクリームですが、韓国の会社さんがやって広まって、これいけるだろうと思って、日本の 企画会社とかメーカーさんとか個人の人が真似するんですけども、絶対もう勝てていないのですよ。 最初に広めた人が勝つので、その広まった瞬間に、同時に同じこと全員が考えるので、今、日本にないと思っても、実際にアイデアを考えて、商品が出てくる時期には同時に山ほど出てきてしまうのですよ。 その時点でもう埋もれてしまうし、レッドオーシャン化しているというパターンです。 よくわかってるののですが、、過去ずっとそれを何回も業界やり続けてきています。

顧客視点から見ると、原料自体を配合されていて、それを訴求されてもたくさんブランドがある中で違いがわからないんですよね。

こちらにも入ってます。
こちらには●●まで入ってます。
こちらにはこれだけ入っています
なので、この成分、原料とかで違いを作る ブランド商品っていうのは、資金力のある会社か先行優位であることだと思っています。

西間木:

そうですね。スタートアップさんでも、既存の事業者さんでも、自分たちは競合より良いものを作っているし、良いものだから訴求すれば売れると信じてお見えですね。それだけ、開発した商品に「愛」が強いとも言えます。発明=アウトプットは、情報=インプットから得られるものですから、情報の同時性を忘れてしまうと自分だけが知っている、気づいていると勘違いすることも、この業界だけではない現象ではありますね。

成長するD2Cコスメブランドがしていることは、成分訴求ではない

全文はこちらから
https://fujilogi.net/blogs/voice/fujilogi-voice-67