第1回は、Bentenビジネスの創業の経緯と、サービス内容と活用方法についてお伺いさせていただきました。
*なぜ? BENTENを利用すると化粧品の商品開発は効率化でき、顧客に支持されるのか
前回の第2回は、連携サービスの1つである、化粧品、健康食品原料データベース INGREBANK
について活用方法をお伺いするとともに、原料・成分のトレンドについても少しだけお話をお伺いさせていただきました。
*化粧品あるある 化粧品、健康食品原料データベースINGREBANKから見える、化粧品ビジネスの失敗事例と「しくじり先生」
今回は、成分の探索ができて、ブランド事業者としての方向性が決まったら、実際のテストサンプル作成から、本商品へとフェーズを進めていくために、重要となるOEM会社様の選定になりますが、「化粧品関連企業・OEM&ODM企業検索機能」についての活用の仕方と、「化粧品、健康食品ビジネス情報総合サイトOEMビジネスドットコム」についてお伺いさせていただきます。
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https://fujilogi.net/blogs/voice/fujilogi-voice-68
プロが指南するOEM&ODM会社とのコスメ開発はこうする
西間木:
「化粧品関連企業・OEM&ODM企業検索機能」の活用のポイントについてと、
化粧品、健康⾷品業界向けウェブメディアである、
②化粧品、健康食品ビジネス情報総合サイトOEMビジネスドットコム https://info.bentenmarket.com/
について概要をお伺いさせていただけますでしょうか。
先ずは、「化粧品関連企業・OEM&ODM企業検索機能」についてお願いします。
株式会社Cogane studio(コガネスタジオ)
代表取締役 植村 元 様(以下 植村様):
作るべき化粧品のコンセプトが決まってきたら、実際に製造する必要があります。そのためには、自分が作ろうとしている化粧品を一緒につくってくれるOEM・ODM会社さんを見つける必要があります。 OEM会社を使って化粧品開発を行う場合の一般的な大まかな流れは、
化粧品開発の大まかな流れ
打ち合わせ
試作
見積もり
発注・製造
納品
ですが、そのファーストステップのためです。
西間木:
OEM会社さんとの交渉って大変なように思うのですが、注意点、選定のポイントなどありますか?個人的には、Bentenが提供されている、プロフェッショナルの活用や、仲介サービスを利用することを検討した方が良いように思いますが、如何でしょうか。
植村様:
そうですね、おっしゃるとおり、化粧品ビジネスの立ち上げの際に必ずOEMのコンサルの方を入れた方が良いです。もちろん、支出的費用は発生しますが、時間や失敗をしないということを考えれば、高くはないはずです。 今までの事例から、いい意味で素朴で利用評価する知識と経験はあるけど、作るための知識が不十分な、ブランドとしての素人集団がいきなりOEM会社の扉をノックして、試作を繰り返して、商品化して、販売して、失敗してるパターンが圧倒的に多いので、リスクヘッジと自分自信の教育と経験のためにもコンサルを活用することは吉だと思ってます
成功してるD2C系のブランドさんはだいたいバックにすごい相談役やコンサルが大体いることが多いので、「おれも・わたしもーできる」と思っているのであれば、尚更、同じやり方で戦った方が良いです。
西間木:
そうですね、弊社でも顧客の購買後の体験をデザインしていくことの重要性が増しているにも関わらず、製品開発だけに目を奪われているために、外装箱のデザインやサイズなどに気が回らなくて結局、高い配送費用やフルフィルメントコストが発生してしまっている声があります。
しっかりと事前にご相談いただけば、パッケージサイズや発送箱をポストインサイズなどに収めることができて、配送費用・保管費用・工場から倉庫への横持費用などの削減だけではなく、顧客の満足度があがって、ブランドへの信頼が産まれるプロセスをご提供できるのですが。
植村様:
そうですね。基本的には、わたしが思っている化粧品をつくりたいとの、ご連絡いただいて、実際どういうものを作りたいというポイントやご要望をしっかりとお伺いさせていただきます。
それに合わせるかたちで、解決できる化粧品OEMのコンサルさんをしっかりと紹介して、サポートつけさせていただきます。 ご一緒に、「最適なOEMの会社さん」とか「最適な処方」とか、「容器」から「パッケージデザイン」などというところを作り込んでいくっていうフェーズを引いていきます。
インフルエンサーさんでも こういう思いがあって 新しいコスメをつくつたい、欲しいなから、ご相談して ブランドは、世界観もまとめていき、 どんな成分がいいか と見える形にしていきます。 そして、コンサルの方とのマッチングをしていきます、コンサルにも不得意がありますから、コンサルの人たちが チームを作ってプロジェクトを進めていきます。 商品をデザインして 原料・成分インテグレーションして 容器選定して パッケージデザインして なども、基本的にそのコンサルの方の持ってるその人脈で基本的にやることができます。 それが見つからない場合は、個別で相談して、最適なものやサービスを見つけていただけるようにしています。
西間木:
コストだけに目が行きがちですが、コンサルを入れると無くせるリスクってどんなものでしょうか。
植村様:
化粧品は、関連する法律が多くしっかりしていますので、ミスをすると全品商品回収ということがありますね。
西間木:
OEM会社さんなどからみて、クライアントはどう見えているのでしょうか。
植村様:
OEM会社さん側から見たときには、全くの 素人さんへの対応になりますので、営業として直接対応するよりも、間にプロが入ってもらった方が安心ではありますね。 OEM会社でも得意でない製造をするのは手間がかかるので早めにお互いが判断ができることも重要ですね。 あと、日本人気質なのですが、どこかのOEMの会社に依頼したらそこで頼まないといけないって思われることがすごく多くて、基本的に化粧品を作るときは、同時並行で何社かに頼んでいくことが必要ですがそういった判断や取り回しが出来ないことも解消されます。
西間木:
トラブルってコミュニケーションミスや、すれ違いですからね、隠すことなく聴けて、聞ける関係は重要ですね。出来ないことは出来ない、出来ても無駄や無理があって双方にメリットが無いことはしないか、出来るところにお願いするといって小さくシンプルなことですね。
植村様:
化粧品は「五感の商品」です。商品の魅力などを商品改善のポイントを伝えるときも、五感をいかに、その言葉として伝えないといけないかが大切です。感覚をこうしたいとわかりやすい体験している表現に変換する能力が必要なんですね。そこを持ってるかどうかいう開発経験とか、原料に詳しい人がその話をすることでより良いものが作れます。 例えば、このさっぱりしてるのは、この原料が効いてるから、この成分が効いてるから、だというように落とし込みはできるのです。
この原料が効いて、ここがさっぱり感に関わってるから、この量を減らしてくれとか、変えてくれとかっていうことが開発に伝えることができるます。 なぜなら、使用感の感じ方で言えば、しっとりとか、さっぱりとか、人によって全然違いますから、そこまで落とし込まないとわからないんですよ。 コンサル入れたら、そこを汲み取って、その原料まで落とし込んで開発に説明するっていう役割ができるのです。
西間木:
そうなのですね。原料を知るってとても大事ですね。 P2Cのインフルエンサーや、クリエーターの方は、数多くの化粧品に触れられて、それを評価して他の人に伝えることは得意で、慣れているでしょうが、成分までは語るのは最初は難しいですね。
植村様:
注意してほしいのは、P2Cのインフルエンサーさんが化粧品を作ると、他の商品レビューを褒めるしかできなくなるわけです。ここが抜けている方がすごく多い印象です。分かりやすく言うと、自分の投稿や動画や、顔を勝手に使って、他人に無茶苦茶な事を言われるとおそらく怒ると思います。しかし、自分の投稿は自分に関係のない商品は何を言っても良くて、自分の権利は主張するのは無理が出てくるわけです。
化粧品を作る前には、インフルエンサーとしての立ち位置や今後の情報発信の方向性を考えたうえでコスメ作りをしていかないと、インフルエンサーとしての情報発信者としてもブランドのトップで、マネージャーとしても限界が出てきますね。 懸念しているのはただ影響力があるからという理由と動機で、商品を作り始めるとその人、本人が持つ、本来のポテンシャルも潰す可能性もあるということです。 いままでは、気軽な投稿でよかったものが、商品を作った瞬間にブランドの公式アカウントになるという視点がモノ作りには重要になってきます。
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